非自発的に簿記を勉強せざるをえなくなったとき

あまり悩まず「そういうもんなんだ」の精神で仕訳を覚え、「借方」「貸方」という言い方は無視し、参考書やテキストの前にまずは問題集しかもいきなり問題と解答を読んでしまうという勉強法を提案させていただきます。

( 1 )いきなり解答を見ちゃいます

まずは仕訳を覚えることが先決です。そのためには、最初から問題と解答を見比べてしまいましょう。理解が不十分でも立ち止まらず、とりあえず先に進んで全体像を把握することが重要です。いったん全体像を把握してからもう一度当たれば、すくなくとも1回目よりも理解はできるはずです。

( 2 )仕訳から貸借対照表と損益計算書は作られます

簿記の勉強で考える場合、貸借対照表については、左側(借方)が資産、右側(貸方)が負債と純資産として、損益計算書については、左側(借方)が費用、右側(貸方)が収益として覚えましょう。そして、仕訳によってどういう動きになるのかを考えましょう。

( 3 )貸借対照表と損益計算書との関連を理解します

企業は途切れることなく活動していますが、そのうち一定の時点での断面を表したものが貸借対照表です。そして、ふたつの時点のあいだの期間における企業活動を表したものが損益計算書です。損益計算書で表される一定期間の損益は、その期間の末日の貸借対照表の純資産額を増減させることになります。

( 4 )簿記はスポーツです

貸借対照表や損益計算書を構成する各勘定科目にも「左側(借方)」と「右側(貸方)」があります。 問題文を見て、仕訳を直感的にイメージし、下書き用紙のT勘定に書き込み、電卓をたたいて解答用紙に記入する・・・簿記はまさにスポーツです。